腸に関する不思議なお話

いつも当店をご利用下さり誠にありがとうございます。紅豆杉 健康茶屋スタッフの宮本です。

少し寒くなってきましたね、皆様ご体調など崩されていませんか?食欲の秋でもありますが、食べ物が美味しい季節です。今日はそんな食べ物から大切な栄養を吸収してくれる「腸」に関するお話です。

近年の研究から、食道から胃、腸までの消化管が脳とは分離・独立した独自の腸神経系を持っている事がわかってきています。そんな未知の領域である「腸」について今日は少し興味深い記事をご紹介します。

多くの研究者や最近の論文などを拝見すると興味深い事に、腸は食べ物などの消化・吸収するだけの器官ではなく、脳死状態でも正常に活動する事から腸は独自の神経系を有し、すい臓や胆のなどの各臓器をコントロールするとともに、腸神経系を含む消化管で分泌されるホルモンと神経伝達物質は、肺や心臓の重要な臓器とも相互作用している事がわかってきているそうです。

それはアメリカの神経生理学者マイケル・D・ガーション医学博士が発表した「セカンド・ブレイン=第2の脳」と言う著書によって、その事実は大変な話題となったそうです。
彼は脳研究の専門家ですが、あるとき脳に存在しているはずの神経伝達物質「セロトニン」が腸にも存在する事を発見しました。さらに彼らの研究によると、体内のセロトニンの95%が腸で作られているという、衝撃的な事実をつきとめました。

にわかには信じがたい事実ですが、博士によると腸は心臓よりずっと賢く、豊かな感情を持っていると述べています。また、体の中の臓器で脳や脊髄からの指令がなくとも反射を起こさせる内在性神経系を持っている臓器は腸だけである事も判明しています。

食べ物が消化されて腸に入ると、腸はその栄養分や成分を即座に分析して、膵臓や肝臓、胆のうなどに指示を出して、それに応じた適切な反応を引き起こさせます。

例えばタンパク質や脂肪が入ってくれば、膵臓に指令を出して分解してくれる酵素を腸に分泌させます。さらに胆嚢に指示して胆汁を腸に流し込ませたり、食物と一緒に有害な物質が腸内に侵入してきたら、すぐにこれを察知して腸より大量の液体を分泌し下痢を起こさせて毒物を体外へ排泄してくれます。下痢はそもそも腸の防御反応としても大切な役割があるそうです。

このように腸が正常な機能を果たせていない状態が長く続くと、体に深刻な事態が起こる事も容易に想像がつきます。腸内に長い期間、消化しきれない腐敗物が蓄積される事で毒素が体内にダメージを与えたり、腸が詰まってしまうと体に必要な栄養が吸収されないまま体外へ排出されてしまいます。最近の研究では腸内をキレイに健康に保つことは体本来が健康である為には欠かせない事とされています。

つまり腸は私たちが健康に生きていく上では最も重要な臓器の一つであると言えます。今日では様々な病気の原因に「腸の不健康」が密接にかかわっている、という報告もあるくらいです。

今後もこの分野の研究では様々な有益な情報が期待できそうですね。では今日はこの辺で。

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