牛乳と骨のお話
いつも当店をご利用下さり誠にありがとうございます。紅豆杉 健康茶屋スタッフの宮本です。
今日は牛乳などの乳製品と骨について、少し書いてみようと思います。
普段から私たちの食卓に慣れ親しんだ食品である牛乳。実は日本において牛乳を飲んでいたという記述は意外と古く、6世紀ごろから飲んでいたと考えられているそうです。
1853年に黒船が来航してからは西洋の文化が日本に多く入り日本に新しい思想や生活習慣がもたらされました。「牛乳を飲む」習慣もこのころから庶民の中でも一般的になり始めたそうです。後に、前田留吉によって初めて牛乳が販売されたのは、文久3年(1863年)のことです。
その後、海外から優れた乳牛が導入・改良され、牛乳の需要の拡大とともに牛乳事業は盛んになり、明治には蒸気殺菌の技術がアメリカからもたらされ、殺菌牛乳と称して販売され始めました。
少し前フリが長くなってしまいましたが^^;、昔からカルシウムに豊富な牛乳を飲んできた日本ですが、いっぽうで、骨粗しょう症という病気は、以外にも牛乳などの乳製品をたくさん日頃から摂っている欧米諸国に多いというデータもあるそうです。例えばフィンランドやスウェーデン、イギリス、アメリカなど、みな乳製品の摂取量の多い国々です。
逆にシンガポール、香港、南アフリカなどでは、乳製品の摂取量は非常に少ないにも関わらず、骨粗しょう症はほとんど見られないそうです。
一部抜粋の統計データで正確性については未確認ですが、この情報だけをみるとどうやら牛乳をしっかり飲めば骨が強くなる、というのは少し違う気がしますね。
また、小さな子供さんなどおられるご家庭の方は、カルシウムを取るにも牛乳ばかりではなく、実は海藻や緑の野菜にも多く含まれていますので、そちらも参考にすると良いかもしれません。
例えば、牛乳100g中のカルシウム含有量が118gであるのに対して、、、、
豆腐だと120g
胡麻では1160g
ひじき(戻したもの)で280g
小松菜は290g
位のカルシウムが含まれています。
それと、大切な事は吸収率である、という研究者もいます。いくらカルシウムがたくさん含まれていても、それが全て体内に吸収されるのではないそうです。一般的には吸収率は、乳製品よりも緑の野菜の方が高いと考えられています。
余談ですが、体内におけるカルシウムの消費は血液のPHに左右される、という研究報告があります。私たちの血液のPH値は、常に弱アルカリ性を保つように恒常性が維持されています。ですが、食べ物やお酒などによって血液が酸性に傾くと弱アルカリ性に中和するためにカルシウムが使われるのです。
この時、主に骨に含まれるカルシウムが体内で消費されていると考えられています。血液を酸性化する食べ物としてお肉や乳製品、砂糖、アルコールが挙げられます。
つまり骨を強く保つ為には、牛乳を飲むだけではいけないという事ですね^^ 日頃の食生活が健康維持にいかに大切か、という所でしょうか。では今日はこの辺で。