氣滞(きたい)とはどんな症状?
氣滞(きたい)とは「氣」が体内に巡らずにどこかで滞ってしまっている状態を指します。「氣」は目には見えないものですが、元気ややる気などの「氣」も同様の事を指し、体内に備わった精神的なエネルギーといったイメージになります。
東洋医学では「氣」は人が起きている時には体内を巡っていて、就寝時にはお腹の下あたり「丹田(たんでん)」に収まっているのが正常な状態と考えます。この「氣」に異常が起きると体や精神に様々な支障をきたします。
原因
一番多いのは精神的なストレスが挙げられます。仕事や家庭、人間関係や不測のトラブルなど、精神的ストレスが継続した状態に起こりやすい症状です。その他にも、不規則な生活を送っていたり偏った食生活などによっても起こると考えられています。
放置すると?
主に自律神経のバランスが乱れることで情緒不安定になり、吹出物やかぶれ、じんましんなどが現れることもあります。表面に現れる症状としては
イライラしたりすぐにキレてしまう
マイナス思考
不眠症
うつ病
肌荒れ、吹き出物、じんましん
喉がつまる
胃痛、食欲不振
などの症状が現れることがあります。症状が進行すると、自律神経失調症、過食症、拒食症、神経性胃炎、胃潰瘍、うつ病など精神面に関係する病気を発症しやすくなります。
改善方法は?
ストレスを極力避け、リラックスできる環境を
文字通り、ストレスのないリラックスできる時間を持つことが一番良いのですが、氣滞の方にとってはこれが意外に難しいのです。実践的な方法としては、軽い運動などで汗を流したり「深呼吸」というのも良い方法かもしれません。
他にもアロマなどの香りを嗅いだり、ゆるめの温浴なども緊張を解いて自律神経のバランスを整えるのに良いでしょう。大切なことは精神的に無理してしまう状況が長く続くと。体と精神のバランスが崩れ、病気になる可能性があるという事を認識しておくことかもしれませんね。