2013.09.21
カテゴリ:病気・症状別
低血圧について
前回、「高血圧について」という記事を書きましたので、今回は「低血圧について」書いていこうと思います。
東洋医学では、低血圧は貧血や冷え性とほぼ同じような傾向を持つ疾患として考えています。いずれも疲れやすい、朝起きずらい、下半身が冷えやすいなどの症状を表します。
原因は、「婦人科系が弱い場合」「胃腸が弱い場合」「気力不足の場合」「腎が弱く水分代謝が悪い場合」の4タイプに分類されます。
婦人科系が弱い場合
生理不順や生理痛があって、めまい、頭重感、下腹痛などを伴います。血虚(けっきょ:血液成分が足りない)の際に良く見られ、これを改善させるにも紅豆杉が有効だと言われています。
胃腸が弱い場合
体質的に胃下垂があったり、胃腸が敏感で冷えやストレスですぐに下痢をしたりするタイプです。
多くの場合、痩せていて顔色も悪く、皮膚につやがありません。朝起きにくく、疲れやすい傾向があります。
この場合には、鉄剤を服用すると、胃腸に余計な負担がかかるので注意が必要です。
体を温め、胃腸を丈夫にするような食生活が求められます。
気力不足の場合
血液成分が薄いために気力不足になるタイプです。
貧血など、血液成分そのものに問題があり、顔色には精気がなく、発熱しやすく、下がりにくい傾向にあります。
腎が弱く、水分代謝が悪い場合
腎が弱ると水分代謝が悪くなり、むくみを起こすことがあります。夜間に何度もトイレに行ったり、腰から下腹部や下肢にかけて常に冷たい感じを覚えたりするようになります。
時には背中や足の先まで冷たくなったりします。
腎を丈夫にして水分代謝を完全する必要があります。