ニキビ・吹き出物
ニキビや吹き出物がよくできて困る、、、そんな症状はご経験ありませんか?
ほっぺや口の周囲、おでこや鼻など、大人になってからお肌にニキビや吹き出物ができるのにはカラダの不調のサインです。できる場所によってどの内臓が不調なのかがわかります。
東洋医学ではこうしたニキビや吹き出物の原因は「肝(かん)」にあるとしています。肝は肝機能の事を指しています。&肝臓は体の毒素を分解し、血液をキレイにしてくれる働きがありますが、それが低下しているというふうに考えます。
一般に肝機能が低下すると血液が汚れてしまい体内に毒素が蓄積されていく事になります。こうした毒素は主に脂肪に蓄積されます。血行が悪くなって代謝に支障が出てくるため体内にいらない熱がこもり、体が不要なものを体外へ出そうとすることでニキビ・吹き出物といった症状がでてきます。
肥満気味な方が急激にダイエットをしたら、痩せるかわりに顔や首、背中、おしりなどにニキビや吹き出物がたくさんできてしまった、、、という原因はここにあります。脂肪に蓄えられていたいらない毒素が、運動などで脂肪燃焼により再び体内を巡ることが原因とされています。
ニキビ・吹き出物ができた場所から内臓のどこが悪いのかが分かります
こうしたニキビや吹き出物はどこにできているかによって、その方の体内のどの部分が悪いかが分かります。
ほほ ⇒ 腸が原因の便秘
口の周囲 ⇒ 胃腸の消化機能
鼻 ⇒ 脂質のとりすぎ
首や顎 ⇒ ホルモンバランスの乱れ
といったように、他にも腎や肺・大腸系など体におこる様々な変調のサインを見極めて対処する事が大切です。
瘀血(おけつ)が原因の場合
まずは肝機能の回復が大切です。夏と冬ではニキビ・吹き出物の対処も異なるのですが、基本的には脂分の多いものを避け血液をキレイにしてくれるごぼうや熱がこもった状態が原因の場合はみょうがやトマト、きゅうりなど熱を冷ます食品の摂取を心がけましょう。
冬場にできる吹き出物は逆に冷えなどによる血行不良が原因かもしれません。その場合は半身浴やお風呂上り白湯(さゆ)、食事では人参やかぼちゃ・長ネギなど体を温めることで改善を図りましょう。
気滞(きたい)が原因の場合
気が滞ってイライラ。仕事のストレスや人間関係などに悩んでおり精神的に不安定な時にも「肝機能」に影響を与えてしまいます。最近では、パソコンや携帯電話などの電磁波なども肝に悪影響がある、という説もありますが、このような場合には、運動をしたり、休みなどを上手にとってストレスを発散させる事で改善する事があります。
隠虚(いんきょ)が原因の場合
水分不足やミネラル不足で余分な熱が体内にこもり、ホルモンのバランスが崩れている場合にはまずは自律神経や消化器系を改善し、ゆっくりと体力を回復させなければなりません。特に下半身の冷えが酷い場合などは半身浴などして血行の改善とからだを温めるように心がけましょう。