食欲不振

胃腸障害とそのほかの原因

食欲が正常にあるのは健康の一つのバロメーターです。東洋医学では胃腸障
害で食欲がなくなる原因を、胃腸の冷えで起きる場合、胃下垂があるために
起きる場合、胃に余分な水分がたまって起きる場合の三つに分けて考えます。
食欲不振はかぜ、精神的ストレス、肝臓病・腎臓病などでも起きますが、その場合は原因となる病気の治療を優先します。

胃腸の冷えの場合

冷たいビールの飲み過ぎ、生ものの食べ過ぎなどで胃腸が冷えると、胃腸の機能が低下して、食欲がなくなります。
また、寒いところや冷房の効いた部屋に長時間いても、足腰の冷えがだんだん胃にまで及び、食欲不振を招きます。
このような助合は温かいものを摂ったり、手足や腹部を温めたりすることで早く治ります。体を温める作用のある漢方薬もよく効きます。

胃下垂の場合

胃の位置がふつうより下がっている状態を胃下垂といいますが、胃下垂自体は病気ではありません。食欲不振などの症状がなければとくに気にする必要はないのです。生まれつき体が虚弱で、筋肉も弱く、疲れやすい人に胃下垂が多く見られる傾向があります。

胃に水分がたまっている場合

胃腸が弱く、胃に水分がたまっている状態を胃内停水といいます。お腹を動かしたときや、腹部を叩いたときにポチャポチャと振水音がするのが特徴です。
もともと胃腸が弱い人が冷たいものや水分を摂り過ぎると、水分を処理しきれなくなり、胃内停水が起こります。

すると、胃腸の機能が正しく働かなくなり、食欲不振や胃痛などの原因になります。

このようなタイプの食欲不振の場合、胃の余分な水分を取り除き、胃腸を丈夫にする漢方薬で治します。

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