ご相談の多い症状 ~リウマチ、膠原病、自己免疫②

さて、今回は前回の続きで当店へのご相談で最も多い「リウマチ」についてもう少し書いていきたいと思います。

そもそもリウマチとはどのようなものか?

リウマチの症状

指や手首が痛くて家事が思うようにできない膝が痛くて動くことすら億劫になってしまって、、、など、ご相談頂く方の年齢や性別、症状などは千差万別ですがその症状をお伺いするにはさぞお辛い日常であろうとご相談を受けるたびにいつも心を痛める程です。

リウマチの治療に限って言えば、新しい新薬や対処療法などは出てくるものの、根本的な治療を期待できるものは現在も存在していないように思います。お医者さんから出される薬の副作用が強すぎて怖くて飲めない、ウィルス性肝炎などを併発していて免疫抑制剤が飲めずリウマチは悪化するばかり、、、、こんなお客様も少なからずいらっしゃいます。


リウマチの原因ともいえるサイトカインを知る

リウマチはご存じのとおり人間本来の備わっている「免疫」に深く関わる疾患です。免疫とは外から体内に侵入してきた異物(ウィルスなど)から体を守る為に備わっている機能です。それが何らかの原因で正常な組織や細胞を異物とみなして攻撃してしまうのが膠原病の一つであるリウマチです。

長年の研究の成果として、こうした免疫細胞が間違いを引き起こす理由は「サイトカイン」という物質の異常が原因だと分かってきました。リウマチで治療中の方は採血して血液検査をされると思いますが、 IL-1IL-6TNF-α などがサイトカインの種類として知られています。ILとはインターロイキン(Interleukin)といって、主に白血球によって分泌され、細胞間コミュニケーションの機能を果たす物質です。現在は30種類以上も発見されていますが、それぞれ種類によってどのような指令を出すのかが異なります。

しかしこうしたサイトカインを抑える薬などは副作用が強いものが多く、長期服用に至っては結核や肺炎、悪性リンパ腫などにも注意が必要と報告されているほどです。

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ちなみに検査で注視が必要な値に「CRP」があります。これはC反応性蛋白を意味しますが、分かりやすく言うと、体内で炎症反応や組織の破壊が起きているときに血中に現れるタンパク質(炎症タンパク質)の事です。フィブリノゲンなどと同様に肝臓でつくられます。CRP値自体にはCRPにはいわゆる疾患特異性がありませんので、CRP値が上昇したからといってどの病気か?ということはわかりません。しかし、体に炎症反応があることは間違いありませんので、CRPの値に異常がみられたらどの部分に炎症が起きているのか?をくわしく検査する必要があります。


インターロイキン、サイトカインを正常に働かせる

少し難しい話になってしまいましたが、要するに体内の免疫系統に正しく指示を出せない為に起こる不具合、それがリウマチの正体と考えられています。インターロイキンの異常に乾癬(かんせん)なども挙げられますが、こうした膠原病も同様にサイトカインを正常化できれば治療にも大きな効果が期待できるという訳です。

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私達は皆、同じ食事、同じ生活様式で暮らしているわけではありませんので人によって症状やリウマチが発症する部位も異なります。最近では「繊維筋痛症」なども相談も増えてきたように思います。驚かされるのはどの方も全くと言っていいほど、日常生活の様々な所に毒物や化学物質が存在していて、それを知らずに暮らしている事です。

医療の進歩はとても大切な事ですが、病気になる前に予防する、または病気にならない為の知識や予防といった考え方も同様に必要性を強く感じています。では今日はこの辺で。



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